ローフリクション サークルトラック
急ブレーキのコースでクルマの安定性を感じた後、濡れたコンクリートで摩擦力を下げたサークルで、GT4のアンダーステアとオーバーステアを体験しました。
加速気味でサークル上を周ると、アンダーステアとなり、サークルの外へ押し出されてしまう感覚を味わうことができます。雨の日、山間部のワインディングロードを走るときに、加速が過ぎるとこんなことが起きて、あわや崖から転落、という体験だったのかもれません。サークルは色が白く、その外側のアスファルトとは明らかに色が異なるので、崖から落ちるわけでもないのに、サークルからはみ出すと、何かが起きるのではないかと不安を感じました。
覚えたことは、オーバーステアー気味でお尻がふれた場合、カウンターを当てることは大事ですが、当てたあとは、ハンドルから手を離すということです。ハンドルを話すとクルマ自体が自然と正常方向に立て直す力が働くため、上級者はハンドルから手を離すとのこと。聞いて納得はしますが、実際の路上で急激な変化が起きた際には、経験上、ハンドルから手を離すことなどとんでもなく、ハンドルに強くしがみつき、思い切りブレーキも踏んでしまうのが自分の感覚です。何度も練習しないと、身につかないでしょう。
ローフリクション ハンドリングトラック
写真のH(淡緑のコース)が、ローフリクション ハンドリングトラックです。ここも磨かれて、滑りやすくなっている路面が広がり、アンダーステアとオーバーステアーの引き起こし方と修正方法を習得するためのコースです。直線はほぼなく、左右カーブの繰り返しなので、慣れないとスピードが出せず、アンダーステアとオーバーステアーを引き起こすのが難しい印象でした。ただ、上手く左右に曲がるハンドル操作、ハンドルのレスポンスがどんな感じかをしっかりと感じられ、本来の意味とは違ったことが学べたコースだったと思います。Kさんも強くスピードを出すことを勧めることをせず、2人で話しをしながら、コースを楽しんだ感じです。
最後の外周
オフロード以外のコースは全て経験でき、全90分間も残り10分になったので、Kさんから「どこ走りたいですか?」と聞かれたので、即座に「外周です。」と。1時間以上運転していたので、ようやくGT4に慣れた感じがあり、スピードとコーナリングを楽しめるかな、と思い、またPDKのマニュアルモードでの運転経験がなかったので、その経験と、パドルシフトでのシフトダウン、シフトアップの方法も試してみたかったからです。
緑矢印のポイントが外周コースのスタート地点です。これはメインビルディング前の駐車スペースからの誘導路からの入口になっています。始めのS字カーブは登り坂、ここでは踏み込みながら、しっかりと登坂し、アウトインアウトでコースのギリギリを攻めやすい箇所です。B地点はカルーセルで、鉢状のコーナーです。斜めに鉢状のヘアピンカーブに入っていきますが、傾斜があるため、どれくらいのスピードで走れば良いのか、始めはわかりませんが、慣れてきていても40-50km/hで通り抜けたと思います。攻めきれませんでした。その後のA部分は、カルーセルを抜け、110km/hくらいまで踏み込めるコース。その後は、C地点のコークスクリューです。直前でギアを2速に落とし、オートブリッピングを感じながら、同時にフットブレーキで減速。結構な下り坂を下り切ると、追い越し箇所の直線です(図の青い帯に沿った直線)。ここで2速で6,000rpmまで踏み込み、右パドルシフトで3速へ。ここが最も気持ちの良い走りのできる場所でした。
外周コースが一番楽しいですね。ポルシェエクスペリエンスセンターは世界で9カ所ある中、PEC東京は「3次元コース」と呼ばれるほど、高低差に恵まれ、その分大きな左右上下の動きを体感できるコースと言われており、この外周2.1kmは、もう一度体験したいと思わせる素晴らしいコースだと思います。
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