オプションをどのように選んだ?
ポルシェの新車を買う際、楽しみでもあり、悩むこともあるのは、オプションをどうするかです。日本車は始めからほとんどのオプションが搭載されているタイプもありますが、ポルシェの場合、何もオプションを付けない「素ポルシェ」に、外観や車内環境の快適さをより良くするためには、オプションを加える必要があります。もちろん素ポルシェが好みの場合が最も幸運で、余計なコストはかかりません。
ポルシェAG(ドイツ本社)の株主向けプレゼンでは、グローバルでの売上増は、このオプションの売上が大きく貢献しているとレポートしているくらいで、車両本体価格に加え、オプションで百万円単位のプラスは、珍しいことではありません。
718スパイダーの予約時、オプションを仮決定していましたが、生産時期確定までは、自由に変更可能なので、ここは随分と時間をかけて考えました。オプションを選択する度に外観の変更が確認できる「ポルシェ コンフィギュレーター」でああでもないこうでもない、と次々と変更が楽しめるので、この時間は期待感が最高の楽しいものでした。
ボディカラー
自分の中で最も重要なのは、ボディカラー。987の時は、キャララホワイト。そのイメージが良かったので、「ホワイト + 黒い幌」の組合せが第1希望でした。ただその頃、クルマで街中を走っていた際、メルセデス Sクラスのシルバーを見たとき、輝きと共に深みのある銀色が、頭に強く残りました。以前、上司のフランス人が「ヨーロッパで高級車は、シルバーが多い」と言ってたことも思い出し、またシルバーは汚れが目立つこともない。それに、ロードスターであるスパイダーの走りとしては、高速道路の走行車線で軽自動車に追い越されるような、ゆったりとしたスタイルの運転を想定していたので、外観全体のトーンを落ち着いた大人なものにしようと考えました。そこでボディカラーは白ではなく、シルバーに変更です。「GTシルバー」(JPY149,000)というオプションがあり、名前も気に入り、こちらに決定です。
ソフトトップ
スパイダーは黒か赤の2択。赤は以前から好きになれず、ソフトトップを赤にすると自動的に内装のダッシュボード、シートも赤になるセットのため、始めからなしです。イメージ通り、「ブラック」としました。外装は、「GTシルバー + ブラック」の組合せです。
因みにスパイダーのソフトトップは、ほぼ手動の「半自動」です。車両重量を軽減するために、自動機構を避けたということ。「半自動」の自動というのは、センターコンソールの「オープン」ボタンを上に押し上げると、フロントガラスとソフトトップをコネクトするラッチと、後ろトランクのロックが外れるという2点です。
987は自動でソフトトップが開閉しましたが、時間が経つと、ソフトトップの縁が延びるせいか、しっかりとウインドウ枠にはまらなくなります。手動であれば、この問題は発生しないので、それも気に入った点の一つです。
ホイール
これは「20インチ 718 Spyder ホイール(シルバー)(JPY0)」一択です。オプションとしては、サテン塗装のブラック、プラチナ、オーラム(ゴールド)(各JPY198,000)がありますが、ボディカラーのGTシルバーに合うのは、シルバーです。基本的な色味の考えは、多くの色を使わずにシックな味わいに仕上げることですので、同系統を選びました。
ただ、ホイールセンターのポルシェ クレストについては、始めはモノクロのままにしていましたが、最後の最後に、ボディフロントノーズ上のフルカラーのポルシェロゴと合わせたいとの思いから、フルカラー(JPY27,000)に変更し、ホイールと合わせて5つのポルシェロゴをあしらいました。
ボディのリアロゴ
さて、リアのロゴもいろいろ選べます。始めは、イタリック体の「718Spyder」は、なしで行こうと考えていました。987の洗車の際に、ロゴ内の汚れが落としづらく、洗ってもどうしても少し残るのが気に入らなかったからです。それにポルシェはポルシェだけど、何ていうクルマなんだろう、と周囲から思われるのもいいのかな、と思っていました。担当のSさんが、「スパイダーですから、スパイダーであることを主張しませんか?」、「ロゴは綿棒で掃除してください」と言ってきて、Sさんのスパイダーの思い入れに負け、簡単に説得され、ロゴは標準のまま残しました。
内装
ポルシェは見ているだけで心地よいクルマですが、運転していて残念に思うのは、走っている自分のスパイダーを見られないこと。道沿いの店舗のウインドーに映る姿で見られるくらいです。
常に目に付く内装は、しっかり選びます。ただ、国内向けスパイダーには好きなホワイト系がなく、これもスタンダードインテリア/ パーシャルレザー(JPY0)に落ち着きました。スパイダーの場合赤か黒系統のいずれかで、クラシック インテリア パッケージは、ダッシュボードが落ち着いた赤。これは色の基本的考え方から外れます。
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