相棒
718スパイダーは大事なクルマですが、自分には他に大事にしている2台があります。そのうちの一つが、ロードバイク。もう11年世話になっています。この11年ほぼ毎週どこかにサイクリングへ出かけ、総走行距離は、3万キロを超えています。タイヤ、チェーンの交換回数は覚えていないほどですし、サドルは4個目、ホイールは3セット目。前後ディレイラーも電動に交換し、ハンドル、ステムもカーボンに変えて、より軽量を求めてきました。フレーム、シートポスト以外は、買った時の原型を留めていません。
このバイクは言わば、相棒です。この10年以上の間、自分を支え、運んでくれ、しっかりと整備すれば、それに応えてくれるように走ってくれます。モノですから、整備していれば当たり前ですが、気持ちを込めて整備すると愛着が湧いて、手放せなくなってきます。
このバイクをスパイダーに積んで、峠をヒルクライムする、この2台で連れ立って、遠く離れた峠を一緒に登るのが、今の大きな楽しみです。ロードバイクは、前後ホイールを外して、フレームとハンドルだけにしないと、スパイダーには積めません。フレームはリアトランクに入れられればベストでしたが、残念ながら、リアトランクのサイズが小さ過ぎ、それはできず、助手席に置くしかなさそうです。そのためには、フレームを包む袋が必要ですが、輪行バッグでも良いですが、ミシンを使って自作しようかな、と考えています。サイズを測り、型紙を作り、生地を買い、ミシンで縫う。これもまた一つの楽しみです。
eBike
さて、自分のロードバイクはフランスメーカーですが、ヨーロッパの自動車メーカーは自転車作りもしているようですね。レクサス、メルセデス、プジョー、ランボルギーニ、BMWそしてポルシェもです。ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャなどのグランツールが行なわれているヨーロッパの自転車文化は無視できないということなんでしょう。移動手段を価値として市場に提供している自動車メーカーは、他事業として参入しやすいのかもしれません。どこのメーカーも自転車メーカーと言える程、力を投入してしているわけではありませんが。
ポルシェは、2023年5月、eBikeの2つのニューモデルを発表しました。オンロードのeBike SportsとオフロードのeBike Crossです。クロスバイク、マウンテンバイクでロードバイクではありません。
面白いのは、ポルシェによれば、
「フォックスファクトリーサスペンションと新型のパワフルなシマノEP-801モーター、630WHバッテリーの組み合わせが、トレイルでの最高のパフォーマンスを保証します。上り坂でも下り坂でも、電動12速シマノ製リアディレーラーが常に適切なギアを提供します。EP-801モーターは2つのライディング・プロファイルを提供: プロファイル1では、Eco、Trail、Boostの3つのサポートモードを、プロファイル2のファインチューンモードでは、最大15のサポートパラメーターを個別に設定できます。オートシフト機能はシステムを独立してシフトし、フリーシフト機能はクランクを動かさずにシフトできます。
両モデルとも、将来的にはシマノEP-801モーターを搭載する。eBike Sportには、フリーシフト機能付きシマノXT DI2 12速リアディレイラーが搭載される。このスポーティなオールラウンダーは、特に市街地での使用に適している。」
とあり、自分には、PDKと同じコンセプトのように見えます。モーターが付いているので十分楽なのに、リアディレイラーがオートマティックに適正ギアを選んでくれる、と読めます。ロードバイクでヒルクライムをしている自分にとっては、確かに良いのはわかりますが、あまりにオートマ感全開で、すこし引き気味。オートマが必要なのは、どんな場面かと想像しても、きついヒルクライム中は、フロントはインナーで、リアは1速しかあり得ないので、そこでギアシフトなんて必要ありません。
ただ、ロードバイクではなく、クロスバイクとマウンテンバイクですので、街乗りの場合、より快適にスムースなギア選択ができるよう、オフロードの場合には、険しく狭い悪路を走破する場合、やはりオートマチックなディレイラーは必要ということなのでしょう。
他に、
「鍛造アルミニウム製の強力な4ピストンキャリパーを備えたマグラ製MT7ブレーキシステムは、最適な減速を保証します。フォックス34フロートファクトリーサスペンションフォークは、120mmトラベルのフォックスDPSファクトリーエアショック(100mmトラベル)と組み合わされ、トップクラスの快適性を提供し、クランクブラザーズ・シンセシス・エンデューロ・カーボンホイールセットは、フロントとリアで異なるスポークテンションにより、方向安定性を提供します。ロットワイルドのB220フラットライザー35ハンドルバーはカーボン製で、幅780mm。カーボンフレームは、ポルシェ911とポルシェ・タイカンのスポーティな傾斜ルーフライン「フライライン」にインスパイアされたデザインで、フォックスファクトリーのカラーリングにマッチしたパフォーマンスレタリングが施されています。」
と、自動車同様、自転車の重要な機能、「走る、止まる、曲がる」についての装備についてもしっかりと語られていました。
ポルシェe-bikeのフレームサイズは、S(身長約1.56~1.70m用)、M(身長約1.68~1.82m用)、L(身長約1.80~1.94m用)の3種類。Mサイズの重量は21kg(ペダルを含む)と、eBikeならではの重量です。数kgのロードバイク乗りからすると、乗ろうとは思わない重量です。片手で簡単に持ち上げるというわけにはいきません。
インターネットで注文できる、となっていますが、アクセスし、「日本へ送付」とすると「メインテナンス中」になってしまい、まだ手に入らない状態です。
希望小売価格:
ポルシェeバイク クロスパフォーマンス:12,900ユーロ (2,032,008円、157.52円/ユーロ)
ポルシェeBikeクロスパフォーマンスEXC:13,900ユーロ (2,189,528円、157.52円/ユーロ)
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