924
ポルシェ914をベースにしたコンセプトカーで、1978年のパリモーターショーで発表されました。2シーターのレーシングカーとして設計され、2.0リッターターボエンジンを搭載。最高出力は250馬力。
924は限られた台数しか生産されず、プロジェクトが中止されるまでにポルシェが生産したのはわずか20台でした。調整可能なリアスポイラー、ワイドボディキット、一体型ロールケージ、アップグレードされたブレーキとサスペンションなど、幅広い改造が施されたようです。
1982年から1988年の間、924はポルシェ924カレラGTとして復活。生産台数はごく限られていたものの、この車は公道走行可能なレーシングカーとして設計され、最高300馬力を発生する3.0リッターエンジンを搭載しました。
1990年、924をベースにした924Sを発表。2.5リッターエンジン、アップグレードされたサスペンションとブレーキ、ワイドボディキットが特徴で、1998年までの生産でした。
944
1986年から1991年まで生産された限定スポーツカー。2.5リッター16バルブエンジンを搭載し、最高180馬力を発生しました。944は、ボンネットのエアスクープと車両後部の2つの大きなエアロダイナミックウィングを含むユニークなデザインにより、その名が付けられた。
1986年6月、ポルシェはフェルディナント・ポルシェの創業50周年を記念した “50th Anniversary Edition “シリーズの一環として、最初の944を発表し、300台のみが製造され、それぞれに特別なシリアルナンバーと、この特別なシリーズの一員であることを示すプレートが付けられています。
翌1987年、さらに2つのユニークエディションを発表してお利、ワイドホイール、大型スポイラー、よりアグレッシブなボディキットなど、スタイリングのディテールを改良したモデルです。これらの改良にもかかわらず、各モデルとも500台しか生産されなかったため、今日、世界中のコレクターの間で非常に希少なモデルとなっています。
1989年、ポルシェは “ライトウェイト “バージョンとして知られることになるモデルを発表し、その重量は他のバージョンよりも1トン近く軽量化されました。
1987年から1991年の間に合計3,100台以上が生産されたポルシェ944は、911やボクスターのようなポルシェを代表する車種に比べると比較的短命に終わっています。
968
1992年に発表され、伝説的なフロントエンジン・スポーツカーの長い歴史の最後を飾ったモデルとなりました。新開発の3.0L 4気筒エンジンを搭載し、最高出力240ps、最高速度257km/hという当時としては驚異的な数値を記録しています。また、特徴的なテールフィンや膨らんだサイドスカートなど、いくつかの革新的なデザインも導入されました。
1993年には、サスペンションチューニングの見直し、ブレーキの軽量化、エアロダイナミクスの改善など、いくつかのマイナーアップデートが行われ、性能はさらに向上し、1994年には、ワイドなタイヤ、より硬いサスペンションセッティング、よりアグレッシブなボディワークが特徴的な “スポーツ “エディションと呼ばれるエクスクルーシブモデルが発表されています。
1992年から1995年までの3年間に生産されたのはわずか1,800台だったため、コレクターの間で高い人気を誇っています。
981
2014年に発表され、瞬く間に市場で最も人気のある車のひとつとな離ました。スパイダーは、375馬力を発生する3.4リッターフラット6エンジンを搭載し、最高速度は290km/hに達します。そのユニークなデザインは、クラシックなミッドエンジンレーシングカーをベースにしており、アグレッシブなスタンスとエアロダイナミックボディパネルにより、そのパフォーマンス能力をさらに高めています。
2016年のピレリ・ワールドチャレンジGTカップクラスやチューダー・ユナイテッド・スポーツカー選手権シリーズなど、複数のレースシリーズに登場しています。2018年には、チーム・アブソリュート・レーシングの3年連続タイトル獲得に向けた努力の一環として、デイトナ24時間耐久レースで1位を獲得しました。
サーキットでの成功に加え、981スパイダーは、そのエクスクルーシブさと希少性からコレクターの間でも高い人気を誇っており、COVID-19規制による部品不足で生産が終了した2014年から2019年にかけて、ポルシェが生産したモデルはわずか約800台に過ぎません。
このように、代々その要素を引き継いできた「718スパイダー」。「最新のポルシェが最高のポルシェ」と言われるように、常に進化し続けているクルマ造り技術とセンスの粋を集めたモデルのひとつと言って良いでしょう。大事に楽しみたいと思います。
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