718スパイダーでのアイドリングストップ

センターコンソール 慣らし運転
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自分にとっては初めてのクルマの機能ですが、それがアイドリングストップ。地球温暖化防止に寄与する目的で、ガソリン使用量と二酸化炭素排出量を減らすため、信号ストップ時などにアイドリングが自動的に止まる仕組みです。
スパイダーも機能が搭載されていました。この機能が付いてるのは納車まで知りませんでした。キャンセルもできるので、「ストップできるのはいいかな」程度の認識です。

Kさん (ポルシェエクスペリエンスセンター東京(PEC))

レーサーでクルマに詳しいPECのインストラクターKさんに、「アイドリングストップのクルマへの影響」を聞いてみました。なぜかと言うと、友人のKさんを乗せた時、「アイドリングストップはキャンセルした方が良い。バッテリーを浪費するから。」と教えてもらったからです。「そりゃそうだなぁ」と思い、専門家にも確認したかったからです。
Kさん曰く、「アイドリングストップはクルマには良くないですね。常時キャンセルしておいて良いと思います。理由は、信号待ちでエンジンが止まると、エンジンオイルが下に落ちていきます。その落ちた状態からまたエンジンを再始動するというのは、エンジンへの負担が増しますから。」と、また説得力のあるアドバイス。
最近は「暖機運転は不要」という情報に触れたことがあるので、それも尋ねてみると、「確かに最初の暖機運転は不要になってきましたが、でも、エンジンオイルをエンジン全体に行き渡らせるためには、エンジンをスタートして1分間は、発進しない方が良いと思います。」と。またまた「なるほど、ありがとうございます」。

デフォルト

アイドリングストップ機能はデフォルトになっています。エンジンをかけると、アイドリングストップが機能します。いちいちキャンセルしないといけません。このキャンセルに、まだ慣れておらず、すぐに忘れ、初めの信号待ちで、エンジンが止まって初めて気がつきます。調べるとコーディングで、デフォルトOffにできるらしい。
一つ面白いのが、ストップしている間に、ブレーキを踏んでいても再始動する場合があります。交差する信号が黄色や赤になったときに再始動することもあり、まさかその信号を検知して再始動するのか、とも思いましたが、規則的ではないので、そうではなさそうです。これはポルシェセンターに確認する事項ですね。

アイドリングストップの功罪

「アイドリングストップの功罪」でGoogle検索すると、似たようなタイトルで10件はヒットします。利点は、

  1. 排ガス規制
  2. 燃費向上
  3. 交差点での騒音防止

欠点は、

  1. バッテリー過負担
  2. 始動回数増加による、エンジン部品への過負担

OnとOffでの燃費の違いは、「よくわからない」、「変わらない」と感じている人が多そうです。
排ガス規制は明らかにあるでしょう。でも再始動したときに余計に排ガス出るのでは、と思ったりしますし、再始動の音はスパイダーは迫力あるので、騒音防止にはなっていませんね。むしろ変化のない方が騒音にならないかもしれません。
デフォルトにしているのは、政治的規制によるもので、これはメーカーとしてルールに準じているということで仕方ない話ですね。

アダプティブシリンダーコントロール

718スパイダーは、水平対向6気筒NAエンジンですが、「アダプティブシリンダーコントロール」を持ち、6気筒の内、3気筒だけを動かしてエネルギー効率を高め、低燃費化および低排出ガス化を図る機能があります。
ポルシェnewsroomを読むと、1,600~2,500rpmで、2つのシリンダーバンクの1つのインジェクションを一時的に停止し、片方のシリンダーバンクのみの3気筒が稼動します。負荷が一定である場合、シリンダーバンクは20秒毎に切り替えられ、結果、1kmあたりのCO2排出量を最大11g削減できる、とあります。

この機能は有用だと思っていますが、「アイドリングストップ設定を解除すると同時に解除になる」ということです。アダプティブシリンダーコントロール機能は活かしたいですが、アイドリングストップを設定していないと機能しないということなので、ここは独立できていればありがたかった、という話ですね。

エコドライブ

アイドリングストップ設定のことを調べてみると、2006年(平成18年)6月、警察庁、経済産業省、国土交通省及び環境省を関係省庁とした「エコドライブ普及連絡会」が、「エコドライブ10」を提唱し、その第一項目が「アイドリングストップ」になっており、「10分間のアイドリングで約140cc の燃料を浪費します。待ち合わせや荷物の積み下ろしのための駐停車の際にはできるだけアイドリングを止めましょう。」と書かれています。またアイドリングストップ機能のある自動車開発の奨励もしていて、低価格のバッテリーやスターターの開発やコストダウンの推進が叫ばれていますので、行政の動きに呼応した対処法だったのだ、と理解して納得しています。街中に限らず、エコドライブは心がけることを肝に銘じました。

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